第10号 
 

砒素

  先月、茨城県でヒ素汚染による健康被害のニュースが大きく報じられました。 基準値の400倍近いヒ素が検出されたこともあり、大問題になっています。 そこで今回は、問題になっているヒ素について取り上げたいと思います。



【ヒ素の用途】
  ヒ素は主に半導体の材料・合金添加・農薬・殺鼠剤・皮革や木材の防腐剤・医薬品の原料・色素製造・ガラス工芸の分野に用いられてきました。
【人の健康影響】
  ヒ素の急性中毒の症状は、腹痛・嘔吐・下痢・四肢及び筋肉痛・刺痛・筋肉の痙攣・紅斑性皮疹などが2週間後に現れ、 四肢の感覚異常・角化症・運動と感覚の不調が1カ月で現れます。 又、消化管潰瘍・上気道炎・腎不全・ショックなどの全身症状を呈します。 慢性中毒では、皮膚炎・角膜潰瘍・鼻中隔穿孔・多発性神経炎を起こし、溶血を起こすこともあります。
血液中のヒ素:50μg/d以下
尿中のヒ素:400μg/以下
左写真が弊社の水素化物発生-原子吸光光度計です。高感度にてヒ素を検出します。

規制基準値
排水:0.1mg/以下
飲料水:0.01mg/以下
定量下限値
排水:0.001mg/以下
飲料水:0.001mg/以下

ヒ素分析について御案内
*10項目+ヒ素=7,000円
*ヒ素のみ=2,500円
お問い合わせは各担当者まで。

☆編集後記☆
  飲料水は生活する上でとても大切なものです。安全確認のためにも日頃からの分析の一つ一つをこれからも確実に行っていきたいです。
《KIDA-chan》