平成22年9月発行
 
  第105号
 

〜水辺の環境について〜
残暑も未だ厳しい9月ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか??
本号では、これから秋に向けて訪れたい湿地など水辺の環境についてご紹介させて頂きます。
また、宮崎県日向市で開催された「わくわく水生生物探検隊」に参加いたしましたので、その模様をご紹介させて頂きます。
〜湿地について〜 湿地とは? 湿地とは、川や湖、干潟、田んぼなど、いつも水で潤っている場所のことです。
湿地には、鳥や魚、植物、昆虫など多様な生物が生息しており、私たちの暮らしを支える貴重な資源です。
この湿地に関する国際条約があるのを御存知でしょうか?
〜湿地の保全・賢明な利用をすすめる国際条約 ラムサール条約〜  ラムサール条約とは、1971年にイランのラムサールで開催された「湿地及び水鳥の保全のための国際会議」
で採択された「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」のことです。
 ラムサール条約の採択後、湿地は各国の取組のなかで、採択当初の水鳥の生息地としての重要性だけで
なく、湿地生態系が果たす役割の重要性が広く認められるようになりました。
九州における日本のラムサール条約湿地 くじゅう坊ガツル・タデ原湿原 くじゅう坊ガツル(大分県竹田市)・タデ原湿原(九重町)は
大分県南西部に位置する山岳地域に広がる国内最大級の
中間湿原です。タデ原湿原では、ツクシフウロ、シムラニン
ジン、オオミズゴケ等の希少な植物の生育が確認されています。
藺牟田池 藺牟田池(鹿児島県薩摩川内市)は川内川の
上流部の山中にある火口湖です。
西側の3分の1は泥炭層が堆積し,湿原化しています。
南方地方には珍しいことから「泥炭形成植物群落」として、
国の天然記念物に指定されています。
また、絶滅の恐れがあり、国内希少野生動植物に指定されている
ベッコウトンボが生息しています。
くじゅう坊ガツル・タデ原湿原 秋!水辺の環境に
    足を運んでみませんか?
※参考:環境省自然環境局野生生物課
              ラムサール条約HP
〜今年も「わくわく水生生物探検隊」に参加しました〜  平成22年8月22日(日)、宮崎県日向市北部庄手地区を流れる庄手川と長谷川で、環境保護を目的としたイベントが行なわれ、一昨年・昨年に引き続き、私ども企画・販促委員会も自主参加させて頂きました。
  このイベントでは地元の小・中学生を中心に庄手梶木地区農地水環境部会のご協力のもと庄手川と長谷川の環境調査を行い、両河川の現状と環境保護を学び、地域の皆様と交流を行いました。
水のにごり具合はどうかな? どんな生き物がいるかな? フィールドで学んだことをまとめて… 班ごとに発表をしました。
株式会社 東洋環境分析センター 株式会社 東洋環境分析センター