平成23年1月発行
第109号
〜水道技術管理者について〜
水道技術管理者とは?
水道技術管理者は、施設基準適合の検査、水質検査、施設検査等の、水道の管理に関する
技術上の業務を担当し、水道施設の維持管理業務を統括するため水道事業管理者等の事業
責任者より任命されます。
水道技術管理者の資格とは?
水道技術管理者の資格は、一定の教育歴と水道に関する実務経験年数によって取得できます。
また、例外的に実務経験年数のみによっても取得でき、さらには、水道法に基づく「水道技術管
理者資格取得者講習会」を修了することによっても取得できます。
水道技術管理者の配置
水道法第19条では、水道事業者に対して水道の管理について技術上の業務を担当させるため
水道技術管理者1人の配置を義務付けています。また、水道用水供給事業、簡易水道事業、専用
水道にも配置を義務付けています。
(簡易水道事業、専用水道には、特例として資格を有していない者の配置を認める場合があります。)
水道の種類
水道は、供給対象、供給規模、供給形態等により水道事業、水道用水供給事業、専用水道、
貯水槽水道(簡易専用水道、小規模水道)に区分されます。
各種水源
水道事業からの供給水
水道事業
上水道事業
計画給水人口5001人以上
専用水道事業
居住人口101人以上又は、人の
飲用等の給水量が20m³/日を超える
簡易水道事業
計画給水人口101人以上5000人以下
貯水槽水
道
簡易専用水道
貯水槽合計量が10m³
を超える
計画給水人口100人以下の水道
小規模自家用水道
小規模貯水槽水道
注)
:
水道法上の衛生規制対象
貯水槽水道:
水道法に基づき給水条例(供給規定)で衛生管理の徹底を図る
:
水道法の規制対象外で、地方公共団体が必要に応じて衛生対象を定める
水道法上の水道に対する衛生規制概念図
弊社の取組み
現在、水道技術管理者有資格者2名、また、本年も「水道技術管理者資格取得者講習会」に1名参加と、
水道技術管理者育成に積極的に取組んでおります。
弊社では、水道法20条に基づく水質検査機関といたしまして施設の水道技術管理者の方をはじめ水道事業
に従事される皆様とお話させて頂く機会が多く、水質検査計画等のご相談を受けることが多々あります。
今後も、水道事業に従事される皆様の目線に立った対応ができるよう水道技術管理者有資格者をはじめス
タッフ一同取組んでおります。