近年のブームもあり、イヌやネコを家族の一員として惜しみない愛情を注ぐ方々が増えています。それに伴い、動物からヒトに感染する病気、ズーノーシス(人畜共通感染症)に感染する機会も増加しています。今回は、その中でも代表的なイヌ・ネコ回虫症とその感染源の回虫卵についてご紹介いたします。 |
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感染経路 |
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幼犬やネコから排出されたイヌ・ネコ回虫卵をヒトが取り込むことで感染します。主な感染経路には次の3つが挙げられます。
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@イヌやネコの被毛についた回虫卵を口から摂取する。
A砂場等に放置されたイヌやネコの糞便中の回虫卵が手指に付着し、口から摂取する。
Bもともと回虫卵を持っているニワトリやウシの肝臓や筋肉を生で食べる。 |
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症状 |
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ヒトの体内に取り込まれた回虫卵は、ヒトの体内では成虫になることはありませんが、体長約400μm、体幅20μm前後の幼虫まで発育し、 ヒトの体内を移行して以下の症状をもたらします。特に小児によく発症します。 @内臓イヌ・ネコ回虫症:幼虫が肝臓や肺に移行し、咳や発熱、生育不良や異食症をもたらす。 A眼イヌ・ネコ回虫症:幼虫が眼球に侵入し、炎症を引き起こし、視力障害をもたらす。 |
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予防法 |
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予防法としては、イヌやネコと遊んだ後や砂場を利用した後は手指をよく洗うこと、飼いイヌや飼いネコは定期的に糞便検査を行い、 回虫卵が見られた場合は速やかに駆虫すること、またニワトリやウシの肝臓や筋肉を生で食べないことが挙げられます。
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砂場におけるイヌ・ネコ回虫卵の分析方法 |
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フィルターでろ過 |
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微粒砂の洗浄 |
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遠心分離後、上清を除去 |
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ショ糖浮遊法にて回虫卵を回収 |
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プレパラート作成 |
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顕微鏡観察 |
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ペットが身近の存在になり、今後砂場等における回虫卵の検査が重要になってくると思われます。弊社では、
神戸大学大学院 教授 宇賀昭二先生にご指導頂いた正確な分析を行うことで、信頼ある結果をお届け致します。
ご質問・ご依頼等ございましたら、 営業担当者までお問い合わせください。 |
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