平成23年6月発行
 
  第115号
 

  はじめに
     東北地方を中心とした東日本大震災の後、全国的にエコ活動についての取組みが更に進んでいる様に思います。
そこで今回の月間東洋は、 ○江戸時代の生活から振り返るエコ意識 ○現代のエコ意識に対する問題点 ○今、私たちにできるエコ(節電)についてです。 
 私たちこれからの身近なエコ社会の在り方を考えるきっかけにして頂ければと思います。
 

 ○江戸時代の生活から振り返るエコ意識
   
     江戸時代のエネルギー源は、太陽エネルギーと人間エネルギーでした。
 江戸時代には、化石燃料などはなく、太陽の光と人から出たし尿などを肥料とし人力により食物を栽培し、収穫したものを人力により都市に供給するシステムが構築されていました。
 また、江戸時代は資源が乏しく、「物を大事にする」という習慣が根付いてました。割れた茶碗などを修復する焼き接ぎ屋などの業者が存在し、栽培した菜種などは行灯の油として用いられるなど3R(リユース、リデュース、リサイクル)に対するエコ意識が確立されていたことがよくわかります。
 
≪江戸時代の社会の流れ≫
     
農業
     
   
   
 
 
 
 
 
   
             
商業   循環型社会  

工業

             
      衣食住      
社会のサイクル化(無駄をなくす)
 
 
 ○現代のエコ意識に対する問題点
   
     現代社会は、物資が溢れかえり、エネルギーも多種多様化しています。しかし、「物は無限には存在しない、有限である」ということを私たちは忘れかけているように感じます。
 また、現代社会は化石燃料に依存していますが、化石燃料を燃やせば、当然、二酸化炭素が出て地球温暖化に繋がります。
現代において江戸時代のような循環型社会に戻ることは不可能ですが、私たちは「エコに対する意識の変革」をはじめにまだまだ出来ることがあるように感じます。
 
≪現代の社会の流れ≫
農業
 
工業
   
     
   
エネルギー消費
 
環境破壊
 
   
商業
衣食住
エネルギー消費型社会
(非循環型社会)
  ○「今、私たちにできるエコ(節電)」とは何か
   
     電気使用量15%削減を目標に、様々な企業や官公庁がクールビズやサマータイムなどの導入を行っています。
 現在、当社におきましてもクールビズの実施や、冷房の設定温度を28℃とし、使用しない部屋の照明や分析機器等の電源を落としたり、節電への配慮を社員一丸となって努力しております。
  私たちは自然との共存について「自然に対しイノベーション」を行う時代に入ったと認識するべきではないでしょうか。
  また、イノベーションを行う上で情報等の活用化(情報リテラシー)は必要で、エコに対する成果の数値化等も行う必要があります。私たちができるエコを確実に行い、一つの大きなエコウエーブとしていきましょう。
 

株式会社 東洋環境分析センター 株式会社 東洋環境分析センター