特に注意したいのが、『月刊東洋第114号』にも掲載しました、病原大腸菌(腸管出血性大腸菌)やカンピロバクター、サルモネラ等の細菌による食中毒です。(図.2より) これらの食中毒の特徴と対策を紹介致します。
≪厚生労働省 食中毒統計資料より抜粋≫
自然界に広く分布し、家畜やペットも菌を保有している。 幼児や高齢者は二次感染することもある。 低温・乾燥に強い。
≪予防法≫
自然界に広く分布し、人の皮膚や喉などにも生息。 汚染された食品中で毒素を作る時に食中毒が発生。 熱や乾燥に強い。
海水や海中の泥に潜み、夏場に集中発生する。 熱に弱く、100℃では数分で死滅し、5℃以下では増殖しない。 塩水を好み、真水に弱い。
O-157やO-111は《ベロ毒素》という強力な毒素を作る。 大腸を爛れさせ、血管壁を破壊し出血を起こす。 脳や神経にも作用し、短期間で死に至ることもある。