平成23年9月発行
第118号
食品と放射性物質について
1.はじめに
東日本大震災が発生して半年になろうとしています。震災により、福島原発事故が起こり、放射性物質が食材から検出され、食生活にも様々な影響が及ぼしています。
2.放射性物質とは??
放射線を出す能力を放射能といい、放射能を持っている原子(放射性核種という)を含む物質を一般的に放射性物質といいます。また、個々の核種を限定しない場合には、放射性核種のことを総称して放射性物質ということもあります。
放射性物質、放射線及び放射能の関係は、電灯で当てはめると、「電灯」が放射性物質に、電灯から出る「光線」が放射線に、そして電灯の「光を出す能力」と「その強さ(ワット数)」が放射能にあたります。
文部科学省〜原子力防災基礎用語集〜より抜粋
放射性物質が含まれる飲食物摂取制限に関する指標
放射性ヨウ素
放射性セシウム
ホウレンソウなどの
野菜類
野菜類・穀類・
肉・卵・魚
飲料水・牛乳・
乳製品
飲料水・牛乳・
乳製品
乳児用ミルク・
母乳
現在、様々な食材より放射性物質の検出が報告されています。放射性物質測定器を導入し始めている団体も
あります。
食の安心・安全が問われている今だからこそ、風評よりも、きちんとした情報をもとに、食の安全を確保して
いきたいものです。