平成24年8月発行
 
  第130号
 
 

熱中症対策について


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熱中症とは?


人は体温が上昇すると、身体の体温調節反応が働き、皮膚に血液を集め外気へ熱伝導、汗を蒸発させて熱放散を行います。この体温調節反応がスムーズに働かない場合、熱中症となり、目眩や失神、頭痛、吐き気などの症状を引き起こし、場合によっては生命の危険を伴うこともあります。
 
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水分補給とミネラルについて


体重65kgの人が室温30℃で生活した場合、1日にかく 汗の量は3L、夏に室外で活動すると8時間で10L以上もの汗をかくと言われています。また、人の汗には0.2〜1%のミネラル・乳酸塩・尿素などの溶質を含んでおり、特に体内のナトリウムが不足すると、血中ナトリウム濃度を一定するために、水分を尿として排出し、汗をかきにくい現象が起こります。
ミネラル成分は微量ながら、生体内における生理作用に必須な成分で、炭水化物やタンパク質、ビタミンなどの各種栄養素はミネラルがあってはじめて機能します。ミネラル不足及びそのバランスの崩壊は、夏バテの原因となります。
それ故に、こまめな水分補給とナトリウムを中心としたミネラルの摂取が重要になってきます。

〜 ミネラル不足とその症状 〜


カリウム不足

筋肉のエネルギー生産に関係があり、
脱力感をまねく。

カルシウム及びマグネシウム不足

脳神経の鎮静作用がある。
Ca:Mg = 2:1 のバランスの時が効率的に働く。

亜鉛不足

新陳代謝に不可欠。味覚異常を引き起こす。

クロム不足

糖やコレストロール代謝に不可欠。
血糖値やコレストロールが高めとなる。

ナトリウム過剰・カリウム不足

ナトリウムが過剰になると、浸透圧が上がり血圧が上昇する。カリウムが充分にあると、余分なナトリウムを 排出する。

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  今年の夏も猛暑続きです。今後も熱中症に対してより一層注意が必要ですので、次の事を参考にして、こまめな水分補給などにより、熱中症及び夏バテに対処していきましょう。  
   
 高温高湿、風通しが悪く、熱の発生源が近くにある場所を極力避ける。

 暑さに身体を慣れさせ、体調管理に気をつける。

こまめな水分の補給、ナトリウムを中心としたミネラルの摂取。

 

株式会社 東洋環境分析センター 株式会社 東洋環境分析センター