平成26年7月発行
 
  第153号
 

一般社団法人 鹿児島県ビルメンテナンス協会主催
「平成26年度貯水槽清掃作業従事者研修」に参加

平成26年6月5日(木曜日)に鹿児島県市町村自治会館で行われました、一般社団法人鹿児島県ビルメンテナンス協会様主催の「平成26年度貯水槽清掃作業従事者研修」に参加させて頂き、プログラムの中で弊社より技術発表者派遣を行わせて頂きましたのでご紹介いたします。

弊社発表内容演目:「水質検査による水質の維持管理について」

発表詳細
(1) ビル管法改正 について(平成26年4月1日改正分)
(2) 適切なサンプリング方法について
(3) 色度、濁度、残留塩素(遊離残留塩素)について

 今回の発表の中で、平成26年4月1日より施行となりましたビル管法の改正につきまして概略を紹介させて頂きました。改正内容といたしましては、水質検査項目に「亜硝酸態窒素」の項目が追加となっております。亜硝酸態窒素は近年の知見から極めて低い濃度でも影響があることがわかってきました。 そこで、以前までの硝酸態窒素との合計量とは別に単独 で評価値を定めることが適当とされました。
 改正後は、以前までビル管15項目と呼ばれていた項目に、亜硝酸態窒素の項目が新たに追加となり、現在ではビル管16項目と呼ばれております(表−1)。また、6月1日〜9月30日の期間は消毒副生成物12項目の検査期間です。以前までの消毒副生成物12項目とビル管15項目がセットになった項目(ビル管27項目)も、現在ではビル管28項目となっておりますので、ご周知の程宜しくお願い致します。


●研修会場の様子● 表ー1 ビル管16項目
検査項目 基準値
一般細菌 1mlの検水で形成される集落数が100個以下
大腸菌 検出されないこと
鉛及びその化合物 鉛の量に関して、0.01mg/L以下
亜硝酸態窒素 0.04mg/L以下
硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 10mg/L以下
亜鉛及びその化合物 亜鉛の量に関して、1.0mg/L以下
鉄及びその化合物 鉄の量に関して、0.3mg/L以下
銅及びその化合物 銅の量に関して、1.0mg/L以下
塩化物イオン 200mg/L以下
蒸発残留物 3mg/L以下
有機物(全有機炭素の量(TOC)の量) 2度以下
pH値 5.8以上8.6以下
異常でないこと
臭気 異常でないこと
色度 5度以下
獨度 2度以下

「研修に参加させて頂いて」

このような貴重な場で発表者派遣させて頂きまして大変有り難うございました。弊社では、発表の場への出席を積極的に行い、分析会社の観点から、様々な情報を発信することで、皆さまのお役に立てればと思います。

株式会社 東洋環境分析センター 株式会社 東洋環境分析センター