平成17年8月発行
 
 第36号 
 

建築物に使用されている
主な石綿含有建材とその施工部位について

  平成17年7月1日に石綿障害予防規則が制定されてから、石綿被害について毎日の様に新聞等で報道され、石綿について関心が高まっています。 そこで今回は、建築物に使用されている主な石綿含有建築材料(成形板その他)とその施工部位について表にまとめてみました。

施工部位 石綿含有建材の種類 製造期間
内装材  スレートボード
 ケイ酸カルシウム板第1種
 パルプセメント板
 スラグ石こう板
 押出成形板
 石綿含有ロックウール吸音天井板
 石綿含有石こう板(ボード)
2004年まで
1994年まで
2004年まで
2004年まで
2004年まで
1987年まで
1986年まで
耐火間仕切り  ケイ酸カルシウム板第1種 1994年まで
床材  ビニル床タイル
 フロア材
 押出成形板
1986年まで
1990年まで
2004年まで
外装材(外壁・軒天)  窯業系サイディング
 スラグ石こう板
 パルプセメント板
 押出成形セメント板
 スレートボード
 スレート波板
 ケイ酸カルシウム板第1種
2004年まで
2004年まで
2004年まで
2004年まで
2004年まで
2004年まで
1994年まで
屋根材  住宅化粧用スレート 2004年まで
煙突材  石綿セメント円筒 2004年まで

※ 平成元年(1989年)以降に生産された石綿含有建材には、1枚1枚の裏側に石綿=アスベスト(asbestos)を含有している意味で「a」マーク表示がされています。

 ☆編集後記☆
  成形板の特徴としては、表面化粧している場合があるので、判別できない時は原則として設計書面等による確認、もしくは分析調査が必要です。
(UTTI-)