平成17年9月発行
 
 第38号 
 

ご自宅の井戸水検査

  年に一回以上の水質検査をお勧めします。
  また、飲料用井戸水の検査結果が、『水道法水質基準に不適合です。』と判定された場合は、 下記の「水質検査項目の説明」を参考にして、何が原因かを調べ、その対策を立て、必要があれば再検査を受けてください。
  ご不明な点は弊社担当者までお問い合わせください。

項目名
基準値
説明
一般細菌
100 個/m以下
  検出される細菌の多くは、病原菌との直接の関連はありませんが、 汚染された水ほど多数検出される傾向がありますので、水の汚染状況や飲料水の安全性を判定する指標となっています。

項目名
基準値
説明
大腸菌
検出されないこと
  大腸菌は、通常、人畜の腸管内に生息しており、これが存在することは、人畜のし尿等で汚染されていることを意味します。 したがって、消化器系病原菌により汚染されている可能性があります。
  尚、採水者の手が汚染されても検出することがあります。

項目名
基準値
説明
硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素
10 mg/以下
  硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素は、窒素肥料、腐敗した動植物、家庭排水、し尿や下水等に由来します。
  健康影響は、硝酸態窒素が体内で急速に亜硝酸態窒素へ還元された後、血液中のヘモグロビン血症を起こします(ひどいと窒息状態となる)。 特に6ヶ月未満の乳児に見られ、健康上注意を要します。

項目名
基準値
説明
塩化物イオン
200 mg/以下
  塩化物イオンは、生活排水、工場排水、し尿等の混入により増大します。基準値を超えるようになると、塩味を感じはじめます。 また、塩化物イオンは金属を腐食させるので、濃度は低いほうが望ましいと言われます。
  なお、海岸近くでは、海水の影響によることがあります。

項目名
基準値
説明
有機物(全有機炭素(TOC)の量)
5 mg/以下
  全有機炭素は、水中に存在する有機物に含まれる炭素の総量をいい、有機性汚濁物質の指標として古くから用いられております。 この数値が大きくなれば、水中の有機物が多く、水質が汚染していることを意味します。

項目名
基準値
説明
pH値
5.8 以上 8.6 以下
  水は種々の塩類、遊離炭酸等を様々な割合で含んでおり、その割合によって中性、酸性、アルカリ性を呈しています。 pH値が1に近いほど酸性が強く、14に近いほどアルカリ性が強くなります。

項目名
基準値
説明
味 臭気
異常でないこと
  水の臭気及び異常な味の原因は、下水、汚水、工場排水の混入、プランクトン、鉄、バクテリア、菌類の繁殖、地質及び水の塩素処理などに起因します。

項目名
基準値
説明
色度
5度以下
  色度は、水の色の程度を数値で示すものです。 色のある水は、水道水の快適な使用を妨げ、また水の清濁、汚染の指標となります。 基準値を超えるようになると、肉眼でも着色がわかるようになります。

項目名
基準値
説明
濁度
2度以下
  濁度は、水の濁りの程度を数値で示すものです。濁りは、水の清濁、汚染状態、水処理効果の判定等の指標となります。

 ☆編集後記☆
    私は、水道水に竹炭を入れ1日おいた水を飲んでます。カルキ臭さが抜けて、おいしい水になります。興味のある方は、一度試してみてはいかがでしょうか?
(ebi)