シックハウス症候群とは?
住宅の高気密化や化学物質を放散する建材・内装材の使用により、新築・改築後の住宅やビルにおいて居住者の様々な体調不良が生じている状態が数多く報告されています。
症状が多様で、症状発生の仕組みをはじめ、未解明な部分が多く、また様々な複合要因が考えられる事からシックハウス症候群と呼ばれています。
学校環境衛生
(1)定期検査
・毎学年1回定期に実施 (著しく低濃度なら次回からは省略可能)
・ホルムアルデヒド(夏期が望ましい)・トルエンについて実施
キシレン・パラジクロロベンゼン・エチルベンゼン・スチレンについては必要に応じて実施
(2)臨時検査
・新たにコンピューター等新たな学校用備品の搬入等により発生の恐れがあるときにも実施
・新築・改築・改修時に実施
(濃度が基準値以下である事を確認させた上で引渡しを受ける事とする)
主な法令と対象化学物質
厚生労働省指定化学物質 |
厚生労働省 |
学校 文部科学省 |
住宅 国土交通省 |
特定建築物 厚生労働省 |
発生源の例 |
室内濃度指針値 (μg/m3) |
学校環境 衛生の基準 |
品確法 |
ビル管理法 |
ホルムアルデヒド |
100 |
○ |
○ |
○ |
合板、パーティクルボード、接着剤、防腐剤等 |
トルエン |
260 |
○ |
□ |
− |
接着剤、塗料等 |
キシレン |
870 |
△ |
□ |
− |
接着剤、塗料等 |
パラジクロロベンゼン |
240 |
△ |
− |
− |
衣類の防虫剤、トイレの芳香剤等 |
エチルベンゼン |
3800 |
△ |
□ |
− |
接着剤、塗料等 |
スチレン |
220 |
△ |
□ |
− |
ポリスチレン樹脂等を使用した断熱材等 |
クロルピリホス |
1 |
− |
− |
− |
防蟻剤 |
小児 0.1 |
− |
− |
− |
フタル酸ジ-n-ブチル |
220 |
− |
− |
− |
塗料、接着剤等の可塑剤 |
テトラデカン |
330 |
− |
− |
− |
灯油、塗料等 |
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル |
120 |
− |
− |
− |
壁紙、床材等の可塑剤 |
ダイアジノン |
0.29 |
− |
− |
− |
殺虫剤 |
アセトアルデヒド |
48 |
− |
− |
− |
接着剤、防腐剤等 |
フェノブカルブ |
33 |
− |
− |
− |
防蟻剤 |
総揮発性有機化合物(TVOC) |
暫定目標値400 |
− |
− |
− |
− |
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☆編集後記☆
シックハウス症候群は、様々な健康障害を引き起こすと報告されており、新築住宅等で体調不良などの異変を感じる前の対策として空気環境測定をお勧めいたします。
<Iwa,Hidaka>
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