平成18年8月発行
 
 第51号 
 

食中毒菌の種類とその症状について

この夏の時期は、食中毒による集団感染等の話をよく耳にする機会があります。
今月の月刊東洋では、食中毒菌がどのような食べ物に付着していて、それが原因でどのような症状が起きるかを紹介したいと思います。

食中毒菌の名前 原因となる主な食品 主な症状
腸炎ビブリオ ○海産性の生鮮魚介類
  およびその加工品
○潜伏期間8〜24時間
○下痢・腹痛・吐き気・発熱などの症状
サルモネラ ○食肉・生卵およびその加工品 ○潜伏期間6〜72時間
○下痢・腹痛・吐き気・発熱などの症状
カンピロバクター ○牛肉・豚肉・鶏肉 ○潜伏期間2〜7日
○下痢・腹痛・頭痛・発熱・
  嘔吐・吐き気などの症状
ボツリヌス菌 ○保存発酵食品
   (ソーセージ・缶詰・瓶詰め・
  いずし(魚の発酵食品))
○潜伏期間12〜36時間後に発症
○体のだるさ・目まい・呼吸困難・吐き気・
  頭痛などの症状
ブドウ球菌 ○おにぎり・お弁当・仕出し
○生菓子・菓子パン
○惣菜
○潜伏期間1〜5時間
○吐き気・下痢・腹痛などの症状
ヒスタミン ○赤身魚やその加工品
○マグロ・サバ・イワシ・アジ
○30〜60分で顔が赤くなり、
  頭痛が起きてじんましんなどが起きる。
病原性大腸菌
(o-157など)
○井戸水・サラダ・豚肉牛肉・
  ハンバーガーなど
○潜伏期間2〜7日
○下痢・腹痛などの症状
○老人や幼児は死亡する場合もある

  ☆編集後記☆
  特にこの時期は、食中毒にならない為にも、家に帰ってきたら手を洗う、乳製品などを常温で保存しない、など普段から心がけましょう。
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株式会社 東洋環境分析センター
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