温泉に関する可燃性天然ガスについて
平成19年6月19日に、東京都渋谷区の温泉施設において爆発事故が発生したことを受け、環境省は、6月20日に「温泉の採取場所等における可燃性ガスによる事故防止のための緊急対応について」において、当面の緊急対策を各都道府県知事に通知しました。
また6月27日には、安全対策について関係省庁間の緊密な連携を図るため、有識者による「温泉に関する可燃性天然ガス等安全対策関係省庁連絡会議」を設置し、秋頃にとりまとめを行う予定とのことです。
今後、関連する制度(温泉法、消防法、建築基準法等)の改正への動きが出てくると思われます。
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各都道府県知事宛の通知の内容 |
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(1)
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可燃性ガスを含む可能性がある温泉を採取する事業者等への注意の喚起及び安全点検実施の促し。 |
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(2) |
可燃性ガスが多く埋蔵している地域にある源泉について、井戸の設置状況、安全設備の設置の有無等の聞き取り調査の実施。 |
聞き取り調査の内容 |
Q1
Q2
Q3
Q4
Q5
Q6
Q7 |
あなたの井戸及び機械室はどこに設置されていますか?
建屋内に設置されている場合、どのような換気対策を行っていますか?
温泉中のメタンガスを調査したことがありますか?
メタンガスは含まれていましたか?
セパレーターを設置していますか?
井戸周辺のメタンガスを定期的に調査していますか?
ガスセンサーを設置していますか?
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可燃性天然ガス(メタン)について
一般的には、自然環境に天然に存在するガスで、メタンを主成分とする可燃性ガスのことです。
メタンのほかに、エタン、プロパン、ブタン、その他の成分が含まれていることがあります。メタンは常温、
常圧で無色、無臭の可燃性気体で、化学式は、CH4空気よりも軽く、爆発範囲は、5vol% 〜 15vol%
です。有機性の廃棄物の最終処分場や、沼沢の底、家畜の糞尿、下水汚泥の嫌気性分解過程
などからも発生します。
☆編集後記☆
弊社は、今年の2月より「温泉法に基づく登録分析機関」として温泉成分分析を行っておりますが、天然温泉から湧出して発生するメタンなどの可燃性ガスの採取・分析及び現地測定についても対応させて頂きますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
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(K.N) |
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