平成19年8月発行
 
  第64号
 


水道水中のクリプトスポリジウム等対策の実施について

 平成19年4月1日より「水道水におけるクリプトスポリジウム等対策指針」が適用されています。水道原水に係るクリプトスポリジウム等による汚染の恐れの程度を分類し、各分類に対応した施設整備、原水等の検査、運転管理、施設整備中の管理等の措置が示されています。  

水道原水に係るクリプトスポリジウム等による汚染のおそれの判断
レベル4 ・・・
クリプトスポリジウム等による汚染のおそれが高い
  地表水を水道の原水としており、当該原水から指標菌が検出されたことがある施設。
レベル3 ・・・
クリプトスポリジウム等による汚染のおそれがある
  地表水以外の水を水道の原水としており、当該原水から指標菌が検出されたことがある施設。
レベル2 ・・・ 当面、クリプトスポリジウム等による汚染の可能性が低い
  地表水等が混入していない被圧地下水以外の水を原水としており、当該原水から指標菌が検出されたことがない施設。
レベル1 ・・・ クリプトスポリジウム等による汚染の可能性が低い
  地表水等が混入していない被圧地下水のみを原水としており、当該原水から指標菌が検出されたことがない施設。

            予防対策
  施設整備 原水等の検査
レベル4  ろ過池またはろ過膜の出口の濁度を0.1度以下に維持することが可能なろ過設備。  水質検査計画等に基づき、適切な頻度で原水のクリプトスポリジウム等及び指標菌の検査を実施。ただし、クリプトスポリジウム等の除去又は不活性化のために必要な施設を整備中の期間においては、原水のクリプトスポリジウム等を3ヶ月に1回以上、指標菌を月1回以上。
レベル3  ろ過池またはろ過膜の出口の濁度を0.1度以下に維持することが可能なろ過設備、もしくはクリプトスポリジウム等を不活性化することができる紫外線処理設備。
レベル2   3ヶ月に1回以上、原水の指標菌の検査を実施。
レベル1    年1回、原水の水質検査を行い、大腸菌、トリクロロエチレン等の地表からの汚染の可能性を示す項目の検査結果から被圧地下水以外の混入の有無を確認。

 3年に1回、井戸内部の撮影等により、ケーシング及びストレーナーの状況、堆積物の状況等の点検を行う。

 また平成20年度以降は、原水の指標菌の検査及びクリプトスポリジウム等による汚染のおそれのある施設における原水のクリプトスポリジウム等の検査を『水質検査計画』に組み込む必要があります。
  ご不明な点がございましたら、弊社担当者までお問い合わせください。                                       ebi


株式会社 東洋環境分析センター
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