平成19年10月発行
 
  第66号
 


建築物の遮音性能調査のご案内

はじめに
   マンション、一戸建住宅を問わず最近の住宅購入者は、より質の高い環境を求めるようになり、 生活に直接影響を与える「音」についての関心はますます高くなってきています。
  「音は聞こえない」という前提で入居し、住んでみて「こんなはずではなかった」と施工者へクレームをつけるということが少なくないようです。
 住宅以外にもホテルや病院等のように、上下階の遮音、隣室間の遮音等の音響に対して配慮する必要のある建物は多く有ります。

 特に法令等による規制はありませんが、これらの建物について、建物完成時、施工途中等に所期の設計値を満足するかどうかを自主的に確認するために行う遮音測定をご紹介します。


測定内容の種類
1.室間音圧レベル差測定
<クリックすると拡大表示されます>

  測定方法:JIS A 1417「建物の空気音遮断性能の測定方法」

 音源室から雑音発生器で騒音を発生させ、音源室と受音室との音圧レベルの差を測定します。
 その音圧レベル差から遮音性能を評価します。

2.床衝撃音レベル測定
<クリックすると拡大表示されます>
  測定方法:JIS A 1418「建築物の床衝撃音遮断性能の測定方法」

 住宅の上階に設置した軽量床衝撃音発生器と重量床衝撃音発生
器の二種類の衝撃音発生器を使用して、直下の下階に設置した受
音装置で音圧レベルを測定します。
 その音圧レベルより床の遮音性能を評価します。

☆編集後記☆
 近年、建築物の耐震偽装問題にみられるように建築物に対する不安が増大しております。当社においては、上記の測定を通して、建築物に求められる「音環境の測定・評価」のお手伝いをさせて頂きたいと思います。
(K.N)

株式会社 東洋環境分析センター
株式会社 東洋環境分析センター