学校における環境衛生検査の基準が変わります
平成19年7月10日に、文部科学省より「学校環境衛生の基準」の一部改正について『平成21年5月31日までに新基準を適用するのが望ましい』という通知がありましたので、ご紹介いたします。
この通知では、「プールの安全標準指針」と「遊泳用プールの衛生基準」の改正を受けて、改正されたものです。新しくなった学校環境衛生の基準に基づき、「飲料水の管理」、「雨水等利用施設における水の管理」、「水泳プールの管理」をはじめとした定期環境衛生検査、臨時環境衛生検査、日常点検及びそれらに基づく事後措置の徹底を図るとともに、学校環境衛生活動の適切な実施を求められています。
【主な改正内容】 |
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定期環境衛生検査 |
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◎「飲料水の管理」における改正内容
検査項目 「大腸菌又は大腸菌群」から「大腸菌」への変更。 |
左記のように、検査項目は「大腸菌又は大腸菌群」から「大腸菌」に改正されました。それに従い、検査方法、判定基準、事後処置等に関して、「大腸菌群」に関する記述が学校環境衛生検査の基準から削除されました。 |
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◎「雨水等利用施設における水の管理」における改正内容
検査項目 「大腸菌又は大腸菌群」から「大腸菌」への変更。 |
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◎「水泳プールの管理」における改正内容
検査項目 「大腸菌群」から「大腸菌」への変更。 |
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*大腸菌とは:環境中に存在するバクテリアの中で、主要な菌の一つです。腸内細菌でもあり、温血動物(鳥類、哺乳類)の消化管内、特に大腸に生息します。腸内に生息する菌であることから、この菌の存在は糞便による水の汚染を示唆し、河川、湖、海水浴場などの環境水の汚れの程度の指標として用いられます。
*大腸菌群とは:細菌分類学上で、必ずしも大腸菌を示すわけではなく、衛生学的に糞便汚染の指標となる一群の菌の総称です。また、水中に含まれる大腸菌群を数値化したものを「大腸菌群数」といい、水質汚濁の程度の指標として用いられます。
6月の梅雨の時期を過ぎれば、夏本番です。夏には海やプールや川で泳いで楽しむ姿も見られます。児童・生徒の皆さんが、楽しく過ごすためにも、“きれいで安全な水”であってほしいものです。
全国給水衛生検査協会主催の平成19年度外部精度管理調査におきまして、六価クロムとフッ素の調査が実施されました。その結果、弊社の分析結果は全国の分析機関でも良好な結果(Zスコア<2)を得ることができました。今後も精度第一で分析を行って参ります。
上記内容に関するご意見、ご質問等がございましたら、営業担当者までお問い合わせください。
by.MATSU
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