平成21年8月発行
 
  第90号
 

水の異常及びその対策

 家庭での水の使用量は国ごとに著しく異なり、日本では1日で1人あたり約250〜300Lの水が使われているそうです。家庭での水の使用用途は風呂、トイレ、炊事、洗濯などがその大部分を占めています。「日本の水道水は世界一安全だ」と言われてきましたが、私たちの生活環境が変化するに従って、水に関する様々なトラブルが発生しております。
 今回は、そのような水の異常及びその対策についてご紹介致します!

   ○赤い水が出てきた!!
古い水道管を使用していると赤い水が出てくることがあります。 これは水道管の中に発生した鉄サビが原因です。 水をしばらく出しておくと元に戻る場合がありますが、水道管を交換した方が良いかもしれません。 飲料水には適していないと思われますので、水まき等に使ってください。
   ○白い水が出てきた!!
水道の水が白く濁って、炭酸水のような水が出ることがあります。 これは、水道管の中に入った空気がかき混ぜられ、 たくさんの小さなアワとなり、水と混合して白く見えることが原因です。 コップに水をくんで、しばらく放置し、透明な水に戻る場合には異常ないと思われます。
   ○黒い水が出てきた!!
水道水中の微量のマンガンイオンが残留塩素で酸化されて、二酸化マンガンとなり、 そのまま流れることで黒い水になることがあります。 一時的な場合なら、水道水が透明になるまで水を流してから使用できます。 長時間の場合は、水道管の洗浄を行ったほうが良いと思われます。
   ○変な臭いがする!!
プールのような臭い(塩素臭・カルキ臭)がするのは残留塩素が原因です。 水道水に病原菌が発生するのを防ぐために塩素消毒が行われており、 残留塩素は給水栓(家庭の蛇口)で0.1mg/L以上含まれることが法律で定められています。 水道水が塩素臭いのは消毒効果が残っている為です。 気温の変化や体調が悪い時などは特に臭いを感じることが多いようです。 また、夏場などの水温が上がりやすい時期は、少し残留塩素濃度が高めになっています。
   ○風呂場などのタオルや床に色が付く!!
風呂場やトイレのタオル、床、窓などが黒色やオレンジ色、ピンク色などに変色するのは、 湿気の多い場所で細菌が繁殖したことが原因です。 漂白剤や殺菌剤を使えばキレイになります。 通気をよくして乾燥した状態にすれば、変色を防ぐことができます。
 
 (1)「水道水」は冷やして飲むと、より美味しい!
   一般に、水は体温よりも20〜25℃低いときに最も美味しく感じるといわれています。
 (2)沸騰させた「水道水」を冷やせば、もっと美味しい!
   塩素臭が気になる人は、5分間沸騰させた水を冷やすと塩素臭が消えます。
   大きな鍋や口の広い容器に、くみ置きしてから冷やすのも効果的です。
 (3)工夫次第で「水道水」が、さらに美味しい!
   レモン汁や果実酢などを数滴落とすと、さらに美味しく飲めます。


 今回ご紹介しました水の異常及びその対策はあくまで一例です。上記以外にも、色々な原因が考えられますので、ご注意ください。
  上記内容に関するご意見、ご質問等がございましたら、営業担当者までお問い合わせください。
by.MATSU
株式会社 東洋環境分析センター 株式会社 東洋環境分析センター